AppleシリコンM1チップ搭載の「MacBook Air」「MacBook Pro 13インチ」「Mac mini」発表
2020年11月11日、AppleがARMベースの新チップ「M1」を搭載した新しい「MacBook Air」「MacBook Pro 13インチ」「Mac mini」発表しました。Apple初のARMベースのMacBookとなります。
ARMとは?
ARMとはCPUの一種です。その特徴はパソコンのCPUよりも性能は低めな代わりに消費電力が低くサイズも小さいためいろいろな機器に搭載が可能である点です。
Appleの倍はiPadなどに搭載されている「64ビットアーキテクチャ搭載A12Z Bionicチップ」と同様のもののようです。そのため2020年11月13日リリースの「macOS Big Sur」によりiPhone/iPadのように瞬時にスリープから復帰、起動も瞬時に行えるようです。
AppleシリコンM1チップ
M1は全てのMacを凌ぐパフォーマンス
AppleシリコンM1チップ搭載のMacBook Airのベンチマークの結果が、現行のMacBook Pro 16インチを凌ぐパフォーマンスを叩き出しているようです。
シングルコアの結果
シングルコアスコアは 1,687 でiOSに搭載された「A14 Bionicチップ」やMacBook Proに搭載の「Intel Core i9」 全てを上回っています。
マルチコアの結果
マルチコアパフォーマンスでも16インチMacBook Proの 6,870 を凌ぐ 7,433 というスコアを記録しているようです。
新しいM1チップは、160億個という驚異的な数のトランジスタを搭載。
CPU、GPU、Neural Engine、I/Oをはじめとする様々なものを、とても小さな1つの
チップに組み込みました。M1は新しいmacOS Big Surと一緒になって、このカテゴリーでは
並ぶものがない速さ、あり得ないほど美しいグラフィックス、信じられないような
電力効率の良さとバッテリー駆動時間を生み出します。
AppleシリコンM1チップ搭載MacBook Air
M1を搭載したMacBook Airで可能になること(一世代前のモデルとの比較)
- 最大3倍の速さでiMovieを使ってウェブ用にプロジェクトを書き出す。
- 最大5倍の速さでFinal Cut Proのビデオに3Dエフェクトを組み込む。
- Final Cut Proでフレームレートを低下させずに、複数のフル品質の4K ProResビデオストリームの再生と編集を行う。これは、MacBook Airでは初めてのことです。
- 最大2倍の速さでLightroomから写真を書き出す。
- Final Cut Proのスマート適合のような機械学習ベースの機能を使って、最大4.3倍の速さで賢くクリップの構図を調整する。
- MacBook Air史上最も長い最大18時間のバッテリー駆動時間で、より多くの映画やテレビ番組を視聴することが可能に。
- 1回の充電でできるFaceTimeなどのビデオ通話の長さを最大2倍に延長。
価格は104,800円(税別)〜
AppleシリコンM1チップ搭載MacBook AirからはMacBook 12インチモデルと同様でファンレス設計となっているようです。
AppleシリコンM1チップ搭載MacBook Pro
M1を搭載した13インチMacBook Proで可能になること(一世代前のモデルとの比較)
- Xcodeで最大2.8倍の速さでコードを書く。
- Final Cut Proで複雑な3Dタイトルを最大5.9倍の速さでレンダリングする。
- Unity Editorで複雑なゲームシーンを最大3.5倍の速さで思いのままにデザインする。
- Create MLで最大11倍の速さで機械学習のタスクを実行する。
- Neural Engineの驚異的な性能を活かして、djay Pro AIで録音からビート、楽器、ボーカルトラックをリアルタイムで分離する。
- フル品質の8K ProResビデオを、1フレームも落とさずにDaVinci Resolveで再生する。
- M1チップの革新的なワット当たりの性能を活かして、1回の充電で4倍の量のコードをコンパイルする。
価格は134,800円(税別)〜
M1チップ搭載でバッテリーの駆動時間が大幅に増える
Appleのサイト「Macのモデルを比較する」で確認できますが、intel Macと比べバッテリー駆動の時間が大幅に伸びていることが確認できます。
MacBook Air 2020(intel)では最大12時間駆動だったものがM1チップ搭載のMacBook Airでは最大18時間、M1チップ搭載のMacBook Proでは最大20時間となっています。
AppleシリコンMacBookの価格を比較
MacBook Air(M1、2020)
メモリーを8GBから16GBに、SSDを512GBから1TBに変更してみました。
- 8コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M1チップ
- 16コアのNeural Engine
- 16GBユニファイドメモリ
- 1TB SSDストレージ
- True Tone搭載Retinaディスプレイ
- バックライトMagic Keyboard – 英語(米国)
- Touch ID
- 感圧タッチトラックパッド
- Thunderbolt / USB 4ポート x 2
価格は169,800円(税別)となりました。
MacBook Pro 13インチ(M1、2020)
メモリーを8GBから16GBに、SSDを512GBから1TBに変更してみました。
- 8コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M1チップ
- 16コアのNeural Engine
- 16GBユニファイドメモリ
- 1TB SSDストレージ
- True Tone搭載13インチRetinaディスプレイ
- バックライトMagic Keyboard – 英語(米国)
- Touch BarとTouch ID
- Thunderbolt / USB 4ポート x 2
価格は194,800円(税別)となりました。
前モデルのMacBook Pro 13インチ(2020、4ポート)ではメモリーが最大32GBまでカスタマイズできていましたが、MacBook Pro 13インチ(M1、2020)では16GBが最大のようです。
MacBook Pro 13インチ(2020、4ポート)
こちらは前モデルのMacBook Pro 13インチをカスタマイズした物です。
メモリーの差がありますが、M1チップ搭載モデルは、intel Macに比べかなり価格が抑えられています。
MacBook Pro 13インチは併売
MacBook Proはintel搭載のMacとAppleシリコン搭載のMacは併売されるようです。
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