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特別定額給付金-ウェブ申請のシステム-開発期間10日!?

いろいろ問題になっていた特別定額給付金の申請を行う申請システム開発期間が10日間だったようです。

国民に一律10万円を配る特別定額給付金事業で、オンライン申請のためのシステムを準備する時間が足りず、十分なテストができないまま受け付けを始めていたことが政府関係者の話でわかった。オンライン申請は開始直後から世帯情報などの入力誤りや重複申請が多発し、給付を担当する市区町村が確認や補正作業に追われるなどして混乱。都市部を中心に給付が大幅に遅れる原因になった。…続きを読む

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3bac928a882bcd2301e123cb93f41a128e8538b

システムの開発期間

ただ、10日間と言っても1人での開発なのか、20人での開発なのかで大きく変わってくると思いますがそこの記載はありませんでした。

開発期間の計算方法は●日間ではなく人月・人日・人時間で考えるので重要な部分だと思うのですが。

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プロジェクト進行中に監査を行うことで問題点を早期発見でき、大トラブルを防ぐことができる。システム開発成功に役立つプロジェクト監査のポイントを具体的かつ平易に解説。
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本書はサービスやアプリケーションを開発する企業において、複数の人たちでチームを組んで開発を進めていく際に必要な考え方や使用するツール、またそれらをうまく使いこなすためのノウハウをまとめています。本書の最初でうまく物事が進んでいない開発現場の一例を示し、その理由と対策についてまとめています。次にその対策に必要なツールである、バージョン管理、チケット管理、CI(継続的インテグレーション)、デプロイ、リグレッションテストの章を設け、その使い方と上手な運用ノウハウなどについて現場での経験が豊富な著者がまとめています。

仕様が確定していなかった?

担当した官僚の一人は「給付方針が定まらなかったことで、約1カ月あったはずのシステムの開発期間が10日間になった。本番稼働の予行演習をする時間がなく、システムトラブルにつながる最低限の欠陥の確認をしただけで、あとは実際に動かしながら不具合を修正していくしかなかった」と話す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3bac928a882bcd2301e123cb93f41a128e8538b

バリデートも必要最低限の内に入ると思いますが、そこはザルだったため複数回の申請が可能になっていました。

サーバー側の設定も関係しますが、もしかしたら初期段階では、XSSとかSQLインジェクションが可能だったかもしれません。
非常に怖いです。

結局利用することをやめた

オンライン申請は、全国の市区町村の98%にあたる約1700の自治体で実施したが、こうした確認作業の業務負担や郵送申請との二重払いの可能性を理由に、7月30日までに111自治体が中止・停止した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3bac928a882bcd2301e123cb93f41a128e8538b

最終、トラブルが続き、Webで申請されると確認作業に時間がかかりすぎるため多くの自治体がWeb申請を取りやめました。
これは事前に予想できる範囲なので、やはり時間がかかってもテストを行うべきだったと思います。

申請にはマイナンバーカードが必要で、多く方が「特別定額給付金の申請」のためにマイナンバーカードを申請する事態になっていました、マイナンバーカードの発行は申請から1ヶ月程度かかるようなので、10日プラス1ヶ月見ればよかったんじゃないでしょうか。

まとめ

中規模、大規模のシステム開発で流石に10日間は厳しいと思いますが、運用しながらバグ修正を行うのはかなり危険です。

システムトラブルにつながる最低限の欠陥の確認

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3bac928a882bcd2301e123cb93f41a128e8538b

とありますが、そこも出来ていたのか疑問です。
作りっぱなしでリリースとか開発会社はよく引き受けたと思います。

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トラブルが起きたとき、担当したSEやプログラマはヒヤヒヤしていたと思います。

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