Macに最適な外付けストレージ(SSD)のフォーマットを比較検証
作業データのバックアップや一時的なデータの保存用として外付けのストレージなどを利用しますが、Macで利用するにあたり最適なフォーマットはどれか検証してみた。
フォーマットの種類
MacでSSDをフォーマットするにあたり利用したアプリは純正アプリの「ディスクユーティリティー」
ディスクユーティリティーで可能なフォーマットの種類は大きく分けて
- APFS
- Mac OS拡張(ジャーナリング)
- MS-DOS(FAT)
- exFAT
- Microsoft NTFS
の5種類で、「MS-DOS(FAT)」「exFAT」はMac、Windows両方で「読み書き」可能な形式。
Microsoft NTFSは、Mac上では「読み込み」のみとなります。
MacでNTFSを読み書きするには
MacでNTFSを読み書きするにはアプリを利用する必要があります。
今回ベンチマークをとる必要があったのでNTFSに書き込み可能にする為「NTFS for Mac」を利用しました。
SSDのフォーマット手順
フォーマットしたいSSDをMacに接続しマウントした状態で「ディスクユーティリティー」を起動します。
左メニューにSSDが認識されているのを確認し、選択します。
選択後、上部メニューの「消去」をクリックします。
「名前」「フォーマット」「方式」を入力もしくは選択する画面が表示されたら「フォーマット」をクリックしフォーマットの形式を選択します。
名前は任意の名前、形式はそのままで問題ありません。
フォーマットの形式をリストの中から選択します。
今回はベンチマークをとる為
- APFS
- Mac OS拡張(ジャーナリング)
- MS-DOS(FAT)
- exFAT
- Microsoft NTFS
をそれぞれ選びました。
選択が完了したら、「消去」をクリックしフォーマットを開始します。
完了したら「完了」をクリックしフォーマットの完了です。
速度を検証
ディスクの速度を測定するのに利用したアプリは「AmorphousDiskMark」です。
測定はそれぞれ3回測定し平均値を出して検証したいと思います。
APFSの速度測定
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
---|---|---|
SEQ128K QD32 | 385.56 | 380.52 |
RND4K QD32 | 104.69 | 9.13 |
SEQ1M QD1 | 390.27 | 386.82 |
RND4K QD1 | 19.15 | 11.14 |
Mac OS拡張(ジャーナリング)の速度測定
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
---|---|---|
SEQ128K QD32 | 431.83 | 284.91 |
RND4K QD32 | 136.97 | 28.14 |
SEQ1M QD1 | 392.12 | 381.00 |
RND4K QD1 | 22.97 | 29.70 |
MS-DOS(FAT)の速度測定
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
---|---|---|
SEQ128K QD32 | 220.48 | 234.96 |
RND4K QD32 | 22.38 | 92.83 |
SEQ1M QD1 | 386.04 | 383.99 |
RND4K QD1 | 24.10 | 104.19 |
exFATの速度測定
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
---|---|---|
SEQ128K QD32 | 213.63 | 244.92 |
RND4K QD32 | 25.01 | 100.58 |
SEQ1M QD1 | 378.49 | 379.05 |
RND4K QD1 | 24.98 | 112.24 |
Microsoft NTFSの速度測定
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
---|---|---|
SEQ128K QD32 | 202.84 | 282.81 |
RND4K QD32 | 23.82 | 89.14 |
SEQ1M QD1 | 309.95 | 454.99 |
RND4K QD1 | 24.92 | 105.41 |
ベンチマーク結果ランキング
各項目の1位、2位、3位をランキングしてみました。
Read [MB/s] | Write [MB/s] | |
---|---|---|
SEQ128K QD32 | ①Mac OS拡張(431.83) ②APFS(385.56) ③MS-DOS(220.48) | ①APFS(380.52) ②Mac OS拡張(284.91) ③NTFS(282.81) |
RND4K QD32 | ①Mac OS拡張(136.97) ②APFS(104.69) ③exFAT(25.01) | ①exFAT(100.58) ②MS-DOS(92.83) ③NTFS(89.14) |
SEQ1M QD1 | ①Mac OS拡張(392.12) ②APFS(390.27) ③MS-DOS(386.04) | ①NTFS(454.99) ②APFS(386.82) ③MS-DOS(383.99) |
RND4K QD1 | ①exFAT(24.98) ②NTFS(24.92) ③MS-DOS(24.10) | ①exFAT(112.24) ②NTFS(105.41) ③MS-DOS(104.19) |
1位 = 3点 、2位 = 2点、3位 = 1点とした場合の点数は以下のようになりました。
- Mac OS拡張 11点
- APFS 11点
- exFAT 10点
- NTFS 9点
- MS-DOS 7点
まとめ
Mac OS拡張、APFSが同点で1位となりました。ただ、「Write」部分でexFAT、MS-DOS、NTFS大きく速度を離されているので頻繁に書き込みを行うのであれば考える必要があるかもしれません。
今回速度を測定するのに利用したの製品はFIDECO M.2 NVMe PCIE SSDケースとシリコンパワー SSD 1TB 3D NAND M.2 2280 PCIe3.0×4 NVMe1.3です。接続ケーブルはFIDECO M.2 NVMe PCIE SSDケースに付属のものを利用しました。
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