Panic Nova 5 リリース〜カラーピッカーを搭載
2021年2月24日
2021年2月22日に Panic Nova 5 がリリースされました。
前回 Panic Nova 4 のリリース日は2021年1月11日でこちらもゾロ目でした。
Panic Nova 5
今回のバージョンアップの目玉はリリースノートにもあるように「カラーピッカー」「検索サイドバー」のようです。
もっとも要望の多かったカラーピッカーを搭載しました。色管理を可能な限り簡単に、強力にします。またカスタムタスク機能、検索サイドバー機能もそれぞれ大幅に改良。
カラーピッカー
色をビジュアルで操作しましょう。色見本を作成しプロジェクトに保存することも可能です。sRGBとDisplay P3をサポート。また関連する機能拡張用のAPIも準備しました。
検索サイドバー
新しいスコープセレクタと、新たに追加されたマッチング動作により、ますますパワフルになりました。
新機能
バージョン5からの新機能として下記の5つの機能が追加されています。
- タスク: アクションの呼び出し時に開かれているエディタの自動保存設定を追加
- カスタムタスク: 実行アクション前にビルドアクションを自動的に呼び出すオプションを追加
- ターミナル: マウストラッキングの無効時、代替画面でのスクロールホイールの動作(例:
man
)を新たにサポート - ファイルサイドバー: コンテキストメニューから選択されたフォルダ内を検索する機能を追加
- 検索サイドバー: より多くのマッチング動作と検索範囲設定を追加
機能拡張
- Commands API: エディタがフォーカスされている際、変更されていないキーイベントを持つコマンドのサポートを追加し、代替のキーバインドスキームのエミュレーションが可能に(これにより、例えば将来的にVimモードなどが可能になる基礎ができました)
- Commands API: コマンド
when
とオブジェクトnova.workspace.context
に、条件付きでコマンドを有効化する機能を追加 - Completions API: 補完のビルド時、スコープ情報を検査する
ScopeSelector
拡張クラスを追加 - Text Editor API:
.edit()
APIにInsertTextFormat
オプションを追加 - Tasks API:
taskTemplates
で、定義アクションの同的解決サポートを追加 - Symbols Sidebar: JSONファイルの構造解析をサポート
改良
改良に関しては、UIのカラーの調整がメインのようです。
- 既存のローカルワークスペースのサブフォルダを開く際、新規ウインドウが作成されるように
- カッコのマッチを状況に応じて強調しすぎないよう改良
- ターミナル:
htop
実行中におけるCPU使用率を低減 - ファイルおよびGitサイドバーで、ソース管理状況マーカーのコントラストを改良
- 検索サイドバー: 明るいテーマ使用時、検索結果を示すハイライト色のコントラストを改良
修正
バグフィックスはかなりの数が行われているようです。
中でもJavaScript、ターミナルの修正の数が多くありました。
- “新規ウインドウ”を実行する際、ワークスペース環境設定の”新規ウインドウを作成する際、空のエディタを開く”オプションが無視されていた問題を修正
- パスフレーズが使用された認証鍵を読み込みキーチェーンに保存される際、ディスク上のストレージが適切に更新されなかった問題を修正
- 標準テキストで、スペルチェックが適切に動作しなかった問題を修正
- 一部の環境で、ファイルを分割ウインドウとしてドロップする際のプレースホルダーが表示され続けていた問題を修正
- 環境設定: 書式 → インデント設定 → 折り返しガイドを表示にて、3桁まで数値が表示されるよう修正
- Big Sur: 最小ウインドウ幅でタスクを実行するとツールバー要素が表示されなくなっていた問題を修正
- ターミナル: commandキーを離すまで
Command-K
を入力してもスクロールバックを消去しなかった問題を修正 - ターミナル: スピナーの回転中、テキストが正しくコピーされないことがあった潜在的な問題を修正
- ターミナル: URLを検出する際にハングする可能性があった潜在的な問題を修正
- ターミナル:
tmux
やhtop
が含まれるとテキストが崩れていたターミナルエミュレーションを修正 - ターミナル: 削除中、誤った文字が削除される可能性があった潜在的な問題を修正
- ターミナル: 新規分割ウインドウを開く際、スクロールバックが削除される可能性があった潜在的な問題を修正
- 機能拡張: サイドバーにて、拡張子のソートに関する潜在的な問題を修正
- 機能拡張: ホバー時にエディタの問題が交錯する可能性があった潜在的な問題を修正
- SSH: libssh2を更新し、潜在的なセキュリティ問題を修正
- JavaScript: 複数行にまたがるインラインアロー関数値のハイライト表示を修正
- JavaScript: 複雑な文字列テンプレートのハイライト表示を修正
- JavaScript: 複数行にまたがるリテラル表現の文字列解析に関する問題を修正
- JavaScript: シンボルツリーにベアオブジェクトフィールドと関数を含めるよう修正
- JavaScript: プロパティによってアクセスされるクラスを拡張するクラスのシンボル解析を修正
- JavaScript: シンボルサイドバーで、変数名に設定された名前付きアロー関数およびアノニマス関数の表示を修正
- JSX: インラインJavaScriptブロックを含むコンポーネント変数を解析する際の、コード折りたたみに関する潜在的な問題を修正
- JSX: 変数リテラル内で発生するコンポーネント解析に関する問題を修正
- HTML: URL検出されたタグが適切にハイライトされるよう修正
- CSS: 属性値内のコメントをハイライトしていた問題を修正
- CSS:
!important
における自動補完時に起こっていた問題を修正 - YAML:
-
で始まるベアシンボルのハイライトで起こっていた問題を修正 - YAML: スペースを含むキーの解析時に起こっていた問題を修正
- YAML: ブーリアン文字で始まり直後に非ASCII文字が続く単語を正しくハイライトできなかった問題を修正
- Ruby:
#
で終わらないERBコメントのハイライトに関する問題を修正 - Ruby: モジュール接頭辞を使用するクラス定義の解析に関する問題を修正
- Ruby:
<<-
構文を使用するヒアドキュメントコメントのハイライトを修正 - Ruby: シンボル名のフックおよびバングメソッドのハイライトに関する問題を修正
- Python: 式のカッコ内のキーワードハイライトを修正
- Python:
except
で始まるメソッドやプロパティが部分的にハイライトされてしまう問題を修正 - TypeScript:
let
バインディングを使用したfor
ループで、状況により解析が中断されていた問題を修正 - Smarty: コメントハイライトに関する問題を修正
- Lua:
import
行の最後でのコメントハイライトに関する問題を修正 - LESS: ミックスインブロックの解析に関する問題を修正
- PHP: クラスおよびインタフェース定数の解析に関する問題を修正
- リスト表示でSSH認証鍵を編集すると、名前が(null)となって保存できなくなることがあった問題を修正
- プロジェクト設定からGitリポジトリを初期化した後も、プレースホルダー要素が表示され続けていた問題を修正
進化の速度が「Coda」と比べて速い
Novaは前身の「Coda」と比べバージョンアップの速度が非常速く、新機能も多く実装されてきているので非常に使いやすいエディタに進化しています。
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